CMEの重役:ビットコインETFはデジタル資産成熟のシグナルだ

公開日時: 2016/07/24 AM8:30 JST

670x300_media_biz

CME Groupでデジタル化推進を担当するエグゼクティブディレクターのSandra Ro氏が、増加するビットコイン(Bitcoin)上場投資信託(ETF)の数はブロックチェーンに基づくデジタル資産市場の成熟を示すものだと述べた。

 

CMEのRo氏はロンドンで行われたTech Talk 5.0カンファレンスに登壇し、デリバティブ市場のプロバイダーによるブロックチェーン研究の進捗をテーマに、同社の新しいビットコインベンチマークやブロックチェーンのこれからの展望について語った。

 

聴衆からの質問に答えてRo氏は、アメリカで2つのETFの申請が保留状態にあることはより多くの規制商品が準備されている可能性のサインだと考えていると述べた。さらに彼女は既存の金融商品と申請中のものの存在はデジタル資産市場においてより多くの規制商品の需要があることを示していると述べた。

 

Ro氏は「もっとも面白そうな領域のひとつはデジタル資産とトークン化された法定通貨およびコモディティが交わる領域だ。」と語っている。

 

その他に、Ro氏はなぜ彼女の会社がパブリックブロックチェーンがプライベート型と同様に金融機関にとって価値があると考えているのか述べ、CMEがデジタル資産と分散型台帳技術の両方に対して焦点を当てていると語った。

 

Ro氏はビットコイン(Bitcoin)を最も成熟したデジタル資産だと見ているものの、他にも成功するものやそうでないものがたくさんあると答え、ソーシャルネットワークに基づいたデジタル通貨のSteemitが最近急激に台頭していることにも言及した。

 

このイベントで参加者はビットコインに対する理解も深めることができたことだろう。参加者のアンケートでは、今までビットコインを保有したことがあるかという質問に対して23%がYESと答え、77%がNOと答えている。

 

概念実証の戦略

 

全体的にRo氏はCMEが同社のデジタル化推進グループに課した4つの主要なミッションについて述べていた。
まず最初に、同グループは3~5年の長期的な戦略の一部としてこのプロジェクトを見ている。これまではより短期的なところに焦点を当てていたが、今後はゆっくりと成熟するようなアイディアに焦点を転換するようだ。

 

「3~5年後にどのような状況にいたいのかを考えて賢く投資していきたい」と話している。

 

彼女は「プロジェクト」と「概念実証」という2つの領域を時間と投資額によって区別しながら語っており、プロジェクトについてはCMEは同社が数億円単位で投資してでも実現させたいと思うような、しっかりとしたアイデアに取り組むが、概念実証は少ない資金と時間によって行われ、失敗する確率も高いとのことだ。

 

Ro氏は概念実証に関する同社のモットーが「早く失敗するために実験する」であることを強調した。

 

フィンテックへの従事

 

最後にフィンテック取り組みとしてどのように新しいプレイヤーと既存のプレイヤーと協力しているのかについて話された。

 

例えば彼女は、CMEが知的財産をどのように扱えば新しいプレイヤーと協力することができるのか探っていると述べる。

 

Ro氏はCMEによって開発された特許技術の伝統的なアプローチは進化するフィンテックコミュニティにおいて上手く機能しないと考えている。

 

特にブロックチェーンに対する外部的な従事という意味で、Ro氏は同グループがLinux Foundationが主導するHyperledgerプロジェクトに携わっていること、そしてPost-Trade Distributed Ledger Group(PTDL)のようなその他のコンソーシアムに参加していることを紹介した。

この記事のキーワード