仮想通貨取引所Bitfinexの70億円相当ハッキング事件

公開日時: 2016/08/19 AM6:30 JST

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今月初め、サイバー攻撃を受けて70億円超の仮想通貨の盗難被害に遭った大手ビットコイン取引所Bitfinexが、8月17日付けのアナウンスメントで現状のアップデートを行った。

 

これまでの経緯をまとめると、BitFinexは香港に拠点を置く仮想通貨取引所で、ビットコイン / 米ドルの取引量に占める割合は最も大きな取引所のひとつだった。日本時間8月3日にサイバー攻撃を受けた後しばらくトレードできない状態となっていたが、日本時間11日にトレードが再開された。トレード再開にあたり顧客全員に36.067%の損失を負担させ、損失分をBFXという新しいトークンで補てんするという対応が物議をかもしている。

 

システム分析と貸借対照表の監査を進めるも、犯行手口は不明

 

今回出されたアナウンスメントによれば、BitfinexはLedger Labsというブロックチェーン関連企業のコンサルティングファームにハッキング事件の調査と、仮想通貨・法定通貨双方の貸借対照表の監査とを依頼して対処を進めている。

 

Ledger Labsは、今年4月に仮想通貨取引所ShapeShiftが同じく多額の盗難被害に遭った際にサイバーセキュリティの課題に対処するために形成された組織。現在Ledger Labsがシステム分析にあたり、どのように仮想通貨が盗まれたのか、また今後システムをどう改善すべきか検証を進めている。Ledger Labsへの依頼はBitFinexがサイバー攻撃を受けて数時間内に行われたとのことだが、いまだ盗難手口は明らかになっていないようだ。

 

トレード開始後一週間の取引量と、発行されたBFXトークンの価格は

 

日本時間11日にトレードが再開されてからの約1週間、BitFinexのビットコイン / 米ドルの取引量は全体の2割ほどを占めるまでの回復を見せているものの、現段階では取引所が動き出したタイミングで自分の残った資産を真っ先に引き出そうという顧客が多数ではないかと推測される。今後の取引量の推移と同社の対応、事件の究明が待たれるところだ。

 

記事作成時点のBFXトークン / 米ドルはおよそ0.35ドル前後。1BFX = 1ドルと計算して発行されたが、発行直後に0.3ドル台に下落してからは0.2~0.4ドル台を推移する状態が続いている。

 

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