Zebpay、インド市場で急成長中

公開日時: 2016/09/15 PM3:30 JST

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アプリベースのビットコイン両替サービスを提供するZebpay社は最近、AndoroidとiOSユーザーの累計10万ダウンロードを達成した。インドの人々の間でビットコインが投資対象、コモディティ、テクノロジーとして関心を集めていることが伺える。

 

急成長を遂げる同社は、2016年内に45万ユーザーまでの成長を目指しており、現段階での資金調達に乗り出す事で、よりアグレッシブにインド市場を席巻する考えだと同社の共同創設者でCOOを勤めるSandeep Goenka氏は述べている。

 

2015年にコンピューターエンジニアであるMahin Gupta氏、ビジネスマンのSaurabh Agrawal氏とSandeep Goenka氏の三名によってZebpay社は設立され、それ以降ビットコイン関連の製品やサービスを提供してきている。同社のモバイルアプリによりユーザーはビットコインとインドの通貨であるルピーの売り買いができ、プリペイド通話のチャージや請求書の支払い、アマゾンのバウチャーの購入なども可能だ。

 

現在、累計350億ルピー(約536億円)相当のビットコインがZebpay社のサービス上で取引されており、毎月2万人ほどの新規ユーザーが加入している。「ビットコインはこの新たなデジタルアセット革命の始まりにすぎない。我々はインドのデジタルアセットのリーディングカンパニーを目指している。」と前出のGoenka氏は語る。

 

当初、インドにおけるビットコインの普及はやや緩やかとみられていたが、徐々に加速しているようだ。特に先月のビットコインの取引高はめざましく、現段階からの試算では年間に50億ルピー(約76億円)にのぼると見込まれている。

 

一日の売買額が1億ドル(Nikkei Asia Review紙)の中国と比べるとまだまだ規模は小さいが、現在のインドは2013年時のアメリカや中国に相当するとGoenka氏は考えており、ビットコイン普及はアーリーアダプター層から若い社会人や富裕層へと広がっていると述べる。
また「現在のユーザーたちはビットコインを新しい投資先として見ており、同時にオンラインショッピングの決済やプリペイド通話のチャージ、請求書の支払い、ギフト券の購入にも活用されている。そして今後二年でインドにおけるビットコインは爆発的に伸びると予想している。」とGoenka氏は語った。

 

今後は特にビットコインによる送金サービスへのインパクトが大きくなることが予想される。実際に世界最大の送金先として知られるインドは世界銀行のデータによると2015年に690億ドルもの送金があった。この金額を元に試算するとビットコインや同様のテクノロジーを活用する事により、送り元・受け取り先双方に生まれる手数料は約70億ドルにも登る巨大市場だ。

 

「実際に多くの送金は200ドルほどの小さいものだ。そしてユーザーの多くはPaypal、Western Unionや銀行などのサービスに15%もの手数料を支払っている。ビットコインによってこれはより早く簡単に、そしてより少額での送金を容易にしてくれる。」と同氏は語る。

 

またビットコインとモバイルテクノロジーを併用した金融サービスとしての取り組みにより、より都市圏から離れた、銀行すら無いような地域に対しても金融サービスを届ける事が出来るようになる。またZebpay社以外にもCoinsecure社などが送金事業などを通して巨大な人口を抱えるインド市場への取り組みを始めている。

 

「現在、全人口の40%が銀行サービスへのアクセスがない状態にある。ビットコインのウォレットはどんな僻地でも利用することが可能だ。その点からもインド市場は活発な仮想通貨経済の発展にふさわしい場所だ。」と語っている。

 

成長市場であるインドにおける成功には期待できるが、仮想通貨を「ギ―クではない普通の人々」に利用してもらう際の課題もある。

 

「インド人たちはより安全で簡単なビットコインの購入・保全方法を探してる。しかしながら既存のソリューションではビットコインアドレス、承認、マイナーへの手数料、ウォレットのバックアップなどの様々な事を理解するのに苦労している段階だ。」と、最後にGoenka氏は課題について語った。

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