ビットコインが金融業界に変革を起こす可能性

公開日時: 2016/09/17 AM8:30 JST

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スペインを拠点とする証券グループBanco Santanderは、今後ビットコインがさらに広まると既存の金融は大きな影響を受けることになると予想している。

 

この内容は先週Santander Researchers社、Santander Invesment Securities社、ブラジルのMercado Bitcoin社と地元の投資家の間で話し合われたミーティングの内容を元にした報告書の中に記載されている。

 

今後仮想通貨がメインストリームになった場合の、カード加盟店管理業者、カード発行会社、両替業、銀行に関連するリスクと機会についてまとめられている。中でも最もリスクがあるとされるのがカード発行会社と加盟店管理業者のようだ。

 

リサーチャーのHenrique Navarro氏とBruno Mendonca氏は「端的に言えば今後ビットコインなどを用いた低コストの迅速な取引は将来的にクレジットカード、デビットカードのビジネスモデルに大きなリスクになると考えられる。例えば、加盟店管理業者のCielo社や銀行などの取引手数料を得ているビジネスなどが最も打撃を受けると見ている。」

 

特にカード発行会社、加盟店管理業者による既存のサービスの提供している時間の掛かるトランザクション、オペレーションコスト、関連費用、税金などを考えると、今後、ビットコインの普及により更にそれらの業界への打撃は大きくなっていくと考えられる。

 

カードブランドや銀行への影響

 

同レポートでは銀行への影響についても述べられており、近年より増えてきている金融関連業界でのブロックチェーンの実験などに関する見地も述べられている。

 

「ブロックチェーンのコンセプトは銀行におけるお金の取引を根底から変え、分散型のコンピューターネットワークの力を活用して銀行間の難しく、時間と費用のかかる取引に変革を起こす可能性を持っている。IT、取引コスト、莫大なバックオフィス、資金需要などの全てが大きく変わる可能性があると考えている。」

 

Visa、MasterCardなどの大手もブロックチェーンを活用する事でトランザクション費用、IT、バックオフィスのコストなどを抑えれると筆者は強調している。

 

レポート内にはVisaが最近行ったインターバンク・ペイメントの取り組みについても言及しており、今後、グローバル・インターバンク・ペイメントの先駆者として君臨するSWIFTの優位性を揺るがす可能性があると考えている。

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