李 礼輝中国銀行前行長、中国ブロックチェーン研究所所長に就任「国と民間で力を併せて技術研究を」

公開日時: 2016/09/23 PM2:05 JST

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9月23日、上海でブロックチェーン・サミットの初日がスタートした。オープニングでは中国の全人大財経委員会委員であり、中国のメガバンク中国銀行の前頭取の李 礼輝氏が「新金融:技術規制と法規定」と題したプレゼンを行った。

 

李 礼輝「中国ブロックチェーン研究所」所長へ

 

李 礼輝氏は中国インターネット金融協会(中国互联网金融协会)が新設したブロックチェーン研究所所長(区块链研究工作组组长)としても活動を行っている。中国全人代(全国人民代表大会)とは中国の立法機関で、各委員会や国務院などが提出する議案や予算を議論する場だ。現在中国の立法機関において委員を務め、元中国メガバンクの頭取である人物が国が定めたブロックチェーン研究機関のトップを務めるということから、政府のブロックチェーンへの注目のほどがうかがえる。

 

「インターネット金融」の「ブロックチェーン金融」移行を視野に

 

李氏は「近年の“金融のインターネット化”の動きを見る限り、“金融のブロックチェーン化”の可能性もある。ブロックチェーン化とはすなわち、非中央集権化、“分散化”の動きだ。この分散化された金融が実際にユーザーの元に届くまでには、技術革新の取り組みがフェアな競争性を保ちながら進められて、セキュリティや効率性が誠に実用に耐えうるものとなる必要がある」とし、R3やハイパーレッジャーなどのブロックチェーン・コンソーシアムの取り組みが健全な競争性の中で効率的に発展していくことを期待する向きの発言をした。

 

「中国オリジナルの技術創出へ向けて国と民間とで総力を挙げて取り組むべき」

 

李氏はまた、「国家の力を集中させて、国の金融機関と技術機関、また民間の金融機関と技術機関が協力してこのブロックチェーン基礎技術研究のスピードに取り組み、中国が自主権を持つ技術の開発へ向けて取り組むべきだ」と発言した。

 

既存の技術規制と法規制を「適切な形」へ

 

李氏はまた「ブロックチェーン金融」の法規制方面に言及し、「まずは規制当局が技術を十分に理解し、イノベーションを阻害しないようにしながらも個人の資産を守るためにどのような規制がもっとも適切かを十分に検討する必要がある」とまとめた。

 

中国政府は、これに先立ち中国の民間企業とブロックチェーンの研究を行う旨を公表している。