Gartner副社長:ブロックチェーン技術は“過剰広告”されている

公開日時: 2016/10/07 AM11:30 JST

670×300_media_biz

Gartnerの副社長Peter Sondergaar氏が、ブロックチェーン技術が少なくとも短期的な視点においては過剰広告されつつあると発言した。

 

Gartnerのシンポジウムのため先週ケープタウンを訪れていたSondergaard氏は、このブロックチェーンという最新の金融技術の発展について氏の見解を述べた。

 

Sondergaard氏は、金融業界がブロックチェーンに注目している一方で、この技術の効果が消費者とその他の産業全体にとって理解できるようになるには時間がかかるだろうと述べている。「確かに目を見張る点はあるが、現時点では過剰広告されているのではと思います」とSondergaard氏は話している。

 

将来的に活用される技術と認めるが、台帳としての活用には課題も多い

 

「短期的な効果という視点では、過剰広告されているように感じます。まだまだ未解決の技術的課題があり、ビジネスモデルなど不明確な側面もあります。私は、この技術は将来的に私達の生活においてなんらかの形で活用をされるようになるだろうとは思っています。この技術はピア・ツー・ピアモデルの延長線上にあるもので、すでにこのピア・ツー・ピアモデルは私達の実生活に影響を及ぼしているからです。しかし、ユーザーがそれぞれの環境下で完全に個人の台帳を管理できるようになるというモデルを浸透させようとするには多くの課題が待ち受けていると思います」

 

他の産業への活用について

 

また、Sondergaard氏はこの技術の「契約の透明性を高める」という特長について触れ、数年以内に金融以外の産業に応用され得る可能性について触れた。

 

「ブロックチェーンは他の領域でもその機能を発揮すると思います。契約を明確にすること以外にも、他の用途についてこれから12ヶ月以内に会計業者などから発表があると思います。以前我々は船舶業について議論したことがありますが、船舶業は履歴を明確にしなければいけない産業の古典的先駆けともいえます。末端まですべてを簡単に明確にできる技術があれば、それは非常に重宝されるでしょう」

 

アメリカに本社をおくGartnerは国際的な情報調査とコンサルティングを行う会社である。1,600名のアナリストが勤めており、90ヶ国に顧客を持っている。Gartner のシンポジウムと「ITxpo」はケープタウンで9月26日から28日まで開催された。