イベントレポート:トークンってどんなもの? Counter Party People ミートアップ!

公開日時: 2016/12/01 PM5:00 JST

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11月29日、コインポータル編集部のある東京都内のJトラストグループ・オフィスで第1回「カウンターパーティーピーポー ミートアップ」を開催! オリジナルのトークンをカウンターパーティー(Counter Party)で作って利用している、“カウンターパーティーピーポー”が大集結した。

 

カウンターパーティーってどんなもの? トークンを作るとどんなことができるの? 今回のミートアップではこんな基本の基本から、最新のユースケース、またトークンでできることとできないことなどを、主催者でカウンターパーティーファウンデーションのコミュニティーディレクターの東 晃慈さんと、老舗のトークンユーザーで色々なトークンの取り組みにチャレンジしているブロガ―のしゅうまいさんが教えてくれた。(お二人のプレゼン内容は記事後半にご紹介しています)

 

 

カウンターパーティーとは「オリジナルのトークンを作れるもの」

 

すでにご存じの方も多いと思うが、初めて知るという方のためにちょっと説明しておきたい。カウンターパーティーとはビットコインのブロックチェーンを利用して、オリジナルのトークン(簡易コイン)の発行・交換・トレードを行うことがプラットフォーム。ビットコインのトランザクションに追加情報を加えて(カラードコインと呼ばれる)、カウンターパーティーのトランザクションとして認識させることで、簡単に自分のトークンを作って送受信やトレードを行うことができるというものだ。

 

コインポータルでも以前オリジナルトークンの発行方法を紹介しているが、カウンターパーティートークンを簡単に利用するにはIndieSquare Walletというアプリが便利。少額のビットコインで、個人で簡単に独自のトークンを発行することができる。

 

こうして作られたトークンの特徴はなにか? ビットコインのブロックチェーンに載っているため安全性が高く、透明性も高いこと、またブロックチェーンを利用している他のプロジェクトと相互互換性があるためいろいろなことに活用できること、などがある。

 

トークンを利用すると、例えばこんなことができる

 

例えば、takaraというアプリではトークンを地図上に落としたり、GPS機能を利用してポケモンGOのように落とされたトークンを現場に行って拾ったりして遊ぶことができる。トークンに位置情報がついているのだ。また、Spells of Genesisというゲームはゲーム内のカードがトークンになっていて、集めたカードはゲーム外で他の仮想通貨やトークンと交換することができる。最近では、女の子1人1人のトークンの購入という形で人気投票を行う「ビットガールズ」という企画もある。それぞれの人気が時価総額という形で目に見えることになる「個人の証券化」ともいえる取り組みだ。

 

一時トークンに完全包囲される会場

 

会場には40人強が集まり、懇親会中はまず挨拶代わりにお互いのトークンを交換する、という楽しい事態に。また、直接会場には来れなかった遠隔地のカウンターパーティーピーポーもイベントに合わせてtakaraを使って会場付近にたくさんトークンをばらまいてくれたおかげで、一時会場はトークンに包囲される形になった! イベント中もトークンを落としたり拾ったりと参加者は大忙しで、トークンの普及を肌で感じることができた。

 

 

トークンは日本人と親和性が高い?

 

奇しくもIndieSquareとtakara、どちらのアプリも日本発だということもあり、カウンターパーティーは他の国に比べて日本で人気が高いそう。東さんとしゅうまいさんは「個人でトークンを発行して交換し合うというソーシャルの要素や、ポイントと似たような感覚、ゲーム文化との親和性などの要素が日本文化と馴染みやすいのでは」と見ている。

 

トークンは生まれたばかりのアイテムなので、まだ明確な価値とは結びついていないものも多いのだが、利益を求めるのではなくこうした新しいアイテムをネット上での交流に使うことができたり、単純に面白いもの、可愛いものを集めてみたいというコレクターの気持ちをくすぐるところが日本人と相性がよい理由なのかも。

 

もちろん現在でもゲームへの応用が先行していることから、流通の中で明確な価値がつく例もたくさんあるし(しゅうまいさんのインタビュー記事)、今後トークンと価値の結びつきの形はどんどん多様化していくのではと期待できる。

 

また、ゲーム以外の応用可能性もたくさんある。

 

その他のトークンの応用 ウェブサイトへのアクセス権や、クラウドファンディングなど

 

たとえば、トークンはアクセスコントロールを行うこともできる。特定のトークンを持ってる人だけが閲覧できるウェブサイトやページ、アプリなどを作成することができるというものだ。例えば、いつも自分のブログを読んで応援してくれている読者だけがアクセスできる特定のコンテンツを作るといったことができるようになる。

 

また、先述の「ビットガールズ」のように、特定の企画についてネット上で資金を広く集めるようなクラウドファンディングとも相性がよいといえる。

 

 

トークンに向いていること、トークンに向いていないこと

 

こうなると「いろいろ試してみたい」「ポイントを発行するみたいに、なんでもトークンにしてみたい」という気持ちになるが、トークンに向いていること、向いていないことがある点を東さんは指摘する。

 

そもそもビットコインのブロックチェーン技術を利用しているので、ビットコインの保管方法などに慣れていなければ、アプリで保管しているつもりでうっかり手持ちのトークンを紛失してしまうリスクなどがある。そんなに難しいものではないが、最初にユーザーに慣れてもらうまでの一定期間が必要となる。また、トークンのやりとりもビットコインのネットワーク上で行うため、その他の電子マネーなどと違い個人個人のやり取りができるのは利点だが、交換には少額ながらいちいちネットワーク手数料が発生する。飲食店やコンビニなどのポイントとの代替はイメージがつきやすいが、必ずしもこうしたポイントにトークンが向いているとは言い切れない。

 

TakaraやSpells of Genesisなどの例では、あるゲーム内のアイテムに他のゲームとの互換性が生まれるという意味があるし、ビットガールズの例では投票に透明性が生まれるというメリットがある。相互互換性、ビットコインのような分散取引ができること、また透明性が生まれること、などトークンの特長を活かし、制限を理解した上で、どんなことに利用できるのか見ることが大切ということだ。

 

 

東さんとしゅうまいさん、お二人のプレゼン資料はこちらから。「いまさら聞けないカウンターパーティー」 、「ド素人とカウンターパーティー」