インタビュー:ビットコイン取引所「BitPoint」小田 玄紀氏

公開日時: 2016/12/10 AM8:30 JST

interview

今回コインポータル編集部は、9月から国内でサービスを開始している仮想通貨取引所ビットポイントの代表取締役副社長、小田 玄紀氏にインタビューした。

 

小田氏は大学在学中に起業したことを皮切りに、スタートアップのためのベンチャー・キャピタルや、社会起業家を支援する非営利団体アショカ・ジャパンのアライアンス・パートナー、企業の再生・再建などさまざまな事業に携わってきた。

 

多彩な活動を手掛けてきた小田氏に、ビットコインの事業を行うことになったきっかけや、ビットポイントの今後の展望などを伺ってみた。

 

Q:ビットコインの事業に着手するきっかけはなんだったのでしょう?

A:楽天の元代表取締役副社長である國重 惇史さんが、ビットコインのことを「面白い」と興奮して話してきたのがきっかけです。「国が価値を決められない」というのはとても大きな意味のあるものだと思いました。また、私も國重さんも「規制が緩和される業界に積極的に事業開発・投資を行っていく」という方針で、最近では経産省が認可した事業者は電気が売れるという電力の自由化などに注目をして取り組みを進めていたところでした。ビットコインにも、これから浸透していく可能性と大きな魅力を感じました。

 

ビットポイントのシステム開発は楽天証券のトレーディングツールであるマーケットスピードの開発責任者が行い、最初に國重さんがビットコインの話をしてからおよそ9カ月ほどで正式なサービスインまでこぎつけました。FXで世界的に利用されているMT4を活用したトレーディングシステムも仮想通貨の証拠金取引サービスであるBitpointFXで導入しています。

 

Q:取引所として力を入れていることはなんですか?

A:安心感を向上させようと、ユーザーから預かった資産をビットポイントの固有資産とは区分管理して日証金信託銀行へ信託を行っています。当社が破綻した時、ユーザーが当社に預けていた金銭(総合口座の預り金、信用取引口座の委託保証金現金、証拠金取引口座の委託証拠金現金)は日証金信託銀行から返還されることになります。また、金融商品取引業者と同レベルの管理態勢で、監査や不正取引監視などをしっかりと行っています。

 

 

Q:取引業以外にも注力されていることはありますか?

A:仮想通貨を送る、使うといった方面への取り組みも強化していきます。FXのリアルユーザーは78万人程と言われていますが、買い物をする人はもっと多いですよね。今後普及していった場合、マーケットでみると投資よりもいかに日常生活で仮想通貨使うかという方が大きくなると思います。来年春から施行される仮想通貨関連の法律は、決済手段として仮想通貨を認めるというものです。「1年間で3万店舗」と目標を掲げて、ビットコインが使える場所を増やす取り組みにも力を入れていきたいと思っています。

 

また、ビットコインを使った方が普段の生活がお得になるというサービスにも着手したいと思っています。

 

10月には、外貨両替専門店のトラベレックスと提携して、外貨をゆうパックで指定場所にお届けするサービスをスタートしました。ビットポイントは米ドル、ユーロ、人民元、香港ドルなどの外貨にも対応しているので、例えばビットコインで購入した米ドルをご指定場所までお届けします。ビットコイン建てで入手した米ドルは空港両替所などに比べて手数料が低いため、ゆうパックの送料を入れても従来よりも安いコストで外貨両替ができます。このサービス利用が普及したら、空港受け取りサービスも展開する予定です。

 

Q:今後の展望を教えてください。

A:ビットコインは中国の投資家が多いということから、来年にはビットポイント上海、ビットポイント香港をローンチしようと準備を進めています。また、上の決済店舗増加の取り組みとも重複しますが、銀聯カードの端末を使用しているインバウンド系の企業の方にビットコインを導入しないかとお話をしているところです。クレジットカードの決済手数料は3~5%ほどで、端末導入にも恐らく数万円ほどかかると思いますが、ビットコインの場合はタブレットで対応できますし手数料ももっと安くて済みます。

 

また、ビットコインの普及へ向けて『1時間でわかる ビットコイン入門』(NextPublishing)という本を執筆しました。11月24日から全国一般書店に並んでいます。発売を記念して、ビットポイントでは<本書を読んでビットコインをお得に始めよう! キャンペーン>(書籍購入後に一定額のビットコイン取引を始めた方に、書籍代金1,000円相当のビットコインをキャッシュバック)を2017年3月31日まで開催します。少しでも多くの方が、ビットコインを始めるきっかけとなればうれしいです。