アフリカでビットコインが普及するにはまだ時間がかかる

公開日時: 2016/12/11 AM8:30 JST

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モバイルマネー利用率の高いアフリカ

 

世界銀行のデータによると世界で最もモバイルマネーの普及率が高いのはアフリカだ。世界でモバイルマネーの口座を持っている大人の人口は2%なのに対してサブサハラ・アフリカ地域での保有率は12%と非常に高い。

 

銀行口座を持たない多くの人々がモバイルマネーを使った決済に頼っているアフリカでは、ビットコインを受け入れられやすい環境が整っているのではないかと考えられているが、どうやらモバイルマネーや電子決済の利用者は一部の国や地域に集中しており、アフリカ全体のトレンドではないようだ。

 

KPMGの決済に関するレポートによると、都市部と農村地域のリテール決済では94%が現金で行われており、残りの6%が銀行のカードや電子決済システムを利用したものだ。クレジットカードの普及率は非常に低く、銀行口座よりも携帯電話を持っている人の方が多いアフリカではモバイル決済が多く利用されているそれでもまだ普及においては初期の段階だ。

 

普及が一番進んでいるのは南アフリカ

 

アフリカの中でも南アフリカ共和国ではビットコイン関連スタートアップのコミュニティが存在し、中央銀行も仮想通貨に対して前向きな姿勢を見せている。

 

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BitXやIce3xといった取引所もあり、2014年にアフリカ初のビットコインATMが設置されたのも南アフリカだ。最近では同国の銀行グループが規制当局と協力してブロックチェーンのアプリケーションをテストする計画が進められていることについても発表されている。しかし、その南アフリカでも一般の人々のビットコインに対する認知レベルは低いようだ。

 

課題はインターネットの普及率

 

アフリカ全体のインターネット普及率は現在28%。この地域でビットコインを含む電子決済の課題はサブサハラ・アフリカ地域のインターネット普及率の低さだ。

 

世界銀行のデータによると、インターネットの普及率は南アフリカで51.9%、ナイジェリアで47.8%、ガーナが23.5%、ケニアが45.6%だ。一方、アンゴラは12.4%、コンゴは3.8%、タンザニアは5.4%、モザンビークは9%と非常に低い。インターネット普及率の高い南アフリカ、ナイジェリア、ガーナ、ケニアで電子決済の高い普及率が見られるのは驚きではない。

 

またケニアでは通信会社safari.comのモバイル決済サービスMpesaが広く利用されているが、ビットコインを受付ているビジネスは見受けられない。ピア・ツー・ピアの取引量(LocalBitcoins.com)を見る限りではコミュニティは拡大中であるものの、アフリカでのビットコイン普及にはもう少し時間がかかるのかもしれない。

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