フランスの中央銀行、ブロックチェーンに関する実証実験を実施

公開日時: 2016/12/20 PM3:30 JST

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12月15日、フランスの中央銀行がスタートアップLABO BLOCKCHAINや金融機関と提携して行う、SEPA識別データに関するブロックチェーンの実証実験ついて発表した。

 

SEPA(単一ユーロ決済圏)とは、EU圏内の国境を超える電子的な決済が国内での決済と同様にできる、ユーロ圏決済サービスを統合するものだ。ユーロの導入により現金での支払いはどこでも同じ様にできるようになったが、電子的な決済ではユーロ圏の他の国に送金する際に時間がかかったり、受け手側が全額受け取れない等の問題があったため、SEPAが導入され、生活者にとってユーロ圏内の国際送金が容易になったり、どこの国でもデビットカードが使えるようになったりしている。

 

今回の実験は、この仕組みの中で使われる金融機関の口座番号システムの管理にブロックチェーンを活用する試みのようだ。テクノロジーや安全性の課題に加えて、この技術によって可能になる分散型管理がもたらす結果について知ることも目的とされている。

 

発表によると、公的金融機関であるフランス預金供託公庫(Caisse des Dépôts et Consignations)やその他の金融機関と提携してブロックチェーンの実験を行い、「この実験で参加する銀行がこのテクノロジーによる影響や機会についての分析を共有することができる」と述べられている。

 

今後これについての評価が行われ、実施された取り組みの成果がまとめられることとなり、詳細は2017年1月6日にパリで行われるカンファレンスで発表される予定だ。

 

この他にも欧州中央銀行が日銀と共同でブロックチェーンに関する実験を行う発表をしたり、スウェーデンがデジタル通貨の発行を検討していると言及するなど、各国の中央銀行が分散型台帳に関する取り組みを行っている。

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