bitFlyerが独自開発のブロックチェーンmiyabiを発表

公開日時: 2016/12/22 AM10:58 JST

 

 

12月21日、国内大手ビットコイン取引所を運営するbitFlyerが新しく開発した独自のブロックチェーン「miyabi」の発表を行った。

 

miyabiはbitFlyerが開発した独自のコンセンサスアルゴリズムを持つプライベートブロックチェーンで、安全性の高いスマートコントラクト実行機構「理(ことわり)」や秒間1,500トランザクション以上の処理能力を持っている。

 

miyabiのコンセンサスアルゴリズムは「BFK2」と名付けられており、Bitcoinなどで採用されているPoW(プルーフ・オブ・ワーク)ではファイナリティを得るまでに時間がかかり、現実的に可能性は極めて低いが厳密にはマイニングによるハッシュパワーよりも多くのハッシュパワーを費やすことで改ざんが可能になるため、Paxosアルゴリズム等を研究しさらに改良を加えたものだと加納氏は説明する。トランザクションが数秒で確定し、すぐにファイナリティが得られることやブロックが分岐しない等の特徴がある。

 

また、スマートコントラクト実行のための「理」については検証可能な通貨型のサポート、エスクロー取引のサポート、外部データの取り込みが可能になっており、これによってブロックチェーンmiyabiを使って外貨や株式等の取り扱いが可能となる。

 

Miyabiはエンタープライズ向けに作られており、今後BaaS(Blockchain as a Service)のような形で提供される予定だ。銀行や金融機関での活用をはじめ、シェアリングエコノミーや土地の登記、身分証明等での利用が期待されている。

 

このbitFlyer独自のブロックチェーンは先日発表された、三井住友銀行、三菱UFJ、みずほ、デロイトトーマツが参加する「ブロックチェーン研究会」による国内銀行間振込業務におけるブロックチェーンの実証実験でも利用された。

 

bitFlyer取締役CTOの小宮山氏は実証実験の中で技術的にハードルとなった部分について、ビットコインのような既存のブロックチェーンでは取引をキャンセルできないことが課題となったため、ファイナリティを得ていないメモリープールのトランザクションについては取り下げられるようにしたと述べた。

 

シリコンバレーをはじめ世界にはたくさんのFintechベンチャーがあるが、日本にも技術力や将来を見据える力があるため「日本発の世界で戦えるFintechの会社を作りたい」と加納氏は語っており、miyabiや理といったネーミングからも日本を意識しているのがうかがえる。

 

国産のブロックチェーンは今回発表されたmiyabiの他にもテックビューロが開発したmijinや、Orbなどが存在する。今後これらのブロックチェーンがFintechやその他のイノベーションの中でどのように活躍するのかに注目だ。

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