中国の中央銀行、ビットコイン取引に注意喚起 取引所はエスクロー導入となるか?

公開日時: 2017/01/10 PM5:54 JST

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中国の中央銀行である中国人民銀行が、1月2日週のビットコイン価格の激しい値動きを受けて、その規制・管理について中国のビットコイン取引所BTCC、Huobi、OK Coinと話し合いを持ったことを公式表明で明らかにし、ビットコインの取引について組織、個人ともに十分注意することを呼び掛けた。

 

4日に10.5%の上昇を見せたビットコインは5日の夜に急落し、一時20%の下落を見せた。ビットコインの取引量が急増し、Huobiは1/5と1/7に二度取引が停止してしまった他、1/9の深夜1時にはOK Coinが10分程停止するというアクシデントが起こった。

 

中国の大手ポータルサイト新浪(シナ)は、中央銀行が直近で行った各取引所の技術者などとの話し合いを活かし、規制当局は北京で技術者とビットコインの管理について引き続き議論を行うかまえで、エスクロー(第三者預託)の可能性なども視野に入っているようだと報じている。

 

現在、中国の三大取引所であるHuobi、OK Coin、BTCCはいずれもエクスローは取り入れていない。

 

HuobiのCOO朱嘉伟氏は「Huobiは中央銀行やその他の規制機関の要求に従い、関連する法と照らし合わせた厳格な自主調査を行い、また業界内の各企業とともに協力して業界団体を形成し、自主規制を確立して業界標準を打ち立てるために行動することを計画しています。」と話している。また、同氏は今のところ中央銀行などの規制機関からエスクローに関する通知は来ていないとしている。

 

中国人民銀行の工業情報化部では2013年5月にビットコインのリスクに関する通知を公表しており、その中ではビットコインは特定仮想商品とされ、法定通貨などのように法によって強制力などを保証されるものではなく、法定通貨と同等の法的立ち位置があるわけでも市場で流通させて使用できるものでもないとしている。

 

今回、中国人民銀行が1月6日に公表した声明ではこの2013年のビットコインリスクに関する通知を再度引用してビットコインが法定通貨でないことを強調し、投資家達にビットコインを“仮想通貨として正しく取扱い、理性的に投資を行い”、また“正しい貨幣観念と投資理念を確立”してほしいとしている。

 

 

中国人民銀行 上海本部の声明

http://shanghai.pbc.gov.cn/fzhshanghai/113571/3230012/index.html

 

中国人民銀行 北京・営業管理部の声明

http://beijing.pbc.gov.cn/beijing/132005/3230072/index.html

 
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