ビットコイン入門

第6回:アルトコインってなに?

■その数1000以上、続々と生まれる「アルトコイン」

ビットコインの取引所を見ていると、取引対象がひとつではないことに気がつく。例えば、大手取引所のひとつ「BTC BOX」ではビットコイン以外にも、「Litecoin」(ライトコイン)や「Dogecoin」(ドージコイン)を取り扱っている。これは一体なんだろうか?

世界には米ドルやユーロ、円といった主要通貨以外にもさまざまな通貨があるように、ビットコインを中心とする暗号通貨の世界にもさまざまな通貨が存在している。ビットコインが登場した2009年以降、その仕組みを利用したさまざまな暗号通貨が登場した。それらの暗号通貨はビットコインの「オルタナティブ」(代替)として、「アルトコイン」と呼ばれることもある。

■ビットコインに次ぐ二番手ライトコイン

アルトコインのほとんどはビットコインを模倣しただけのジャンクコインであり、取引所でも扱っていない。取るに足らない存在なのだが、中には独自の機能を持たせたり、多くの人に愛され利用されることで注目を浴び、取引所で扱われるようになるコインがある。

2011年生まれとアルトコインの中では古株であり、また規模を見てもビットコインに次ぐ二番手と目されているのがライトコインだ。ライトコインの仕組み自体は、ビットコインと大きく変わることはないが、ビットコインが取引の承認までおよそ10分であるのに対して、ライトコインは約3分といち早く取引が完結できるように設計されているのが特徴だ。

■暗号通貨の「時価総額」ランキング

先ほど「規模」という単語を使ったが、暗号通貨の存在感を端的に示す指標として「時価総額」がよく使われる。「発行量✕価格」が時価総額だ。ビットコインであれば、2015年10月末現在、1478万枚が発行され、価格は約4万円だから時価総額は「1478万✕4万」で時価総額は5803億円となる。

暗号通貨界の二番手であるライトコインはというと、時価総額200億円程度でしかない。ビットコインと比べると、遥かに劣る規模であり、やはりビットコインが暗号通貨界の圧倒的なトップであることがわかる。

(出所:「Crypto-Currency Market Capitalizations 」(http://coinmarketcap.com/)より作成)

■注目される「ビットコイン2.0」

アルトコインの中にはビットコインの機能を進化させた「ビットコイン2.0」などと呼ばれるコインもある。時価総額4位の「エセリウム」はその代表格だ。ビットコインの特徴は中央集権的な組織がなくとも取引の正当性を担保できることにあるが、その仕組みを契約であったり所有権などへも応用させようとする試みだ。

その他にも特徴的なコインを紹介しておくと、ドージコインはアメリカの大手掲示板サイト「reddit」から「お遊び」として生まれたものが思いのほか、普及したものだ。同じようなコインに「モナーコイン」があり、こちらはお馴染みの「2ちゃんねる」が発祥となる。

アルトコインにもそれぞれ個性があり面白い世界なのだが、暗号通貨の基軸となっているのはやはりビットコイン。まずはビットコインに注目していくのがいいだろう。

>>第7回:ビットコインはどこで買える?

著者について 高城泰:投資ライター。個人投資家への取材をライフワークとし、FX(外国為替証拠金取引)や株式投資などの分野で書籍の構成などを数多く行なう。近年では投資先のひとつとしてビットコインに着目。ビットコイントレーダーへの取材を進めている。著書にビットコインなど暗号通貨について解説した『ヤバイお金』(扶桑社)がある。

※この記事は2015年11月に公開されたものです。