ビットコイン入門

第9回:ビットコインはどう使うのか

■徐々に増えて来ているビットコインを使うチャンス

個人間の送金や国境をまたいだ決済も手軽にでき、決済にかかる手数料もクレジットカードなどと比べはるかに低いビットコイン。将来的に利用シーンの拡大が予想されるが、今すぐ日本で使おうと思っても用途は非常に限られてしまう。

ビットコインでの支払いを受け入れてくれる店舗は、日本ではまだ数百にも達していないと思われるが、着実に増えてはきている。

飲食店の例ではバーや最近ではビットコインを受け付けている焼き肉屋なんかもあるようだ。期待されるインターネット決済での利用も似たような状況で、Amazonや楽天市場といった大手ショッピングサイトではまだ直接採用はされていないが、楽天の三木谷浩史社長は将来的なビットコイン導入を示唆している。

 

 

■個人に人気のサービス、カードも

実際にショッピングサイトで導入されるにはもう少し時間が必要かもしれないが、ビットコインユーザーの間で人気を博しているのは、Amazonギフト券やiTunesカードをビットコインなどの暗号通貨で購入できるサイトだ。

ビットコインにより支払うことで、3000円分のギフト券を少し割安に買えるメリットがある。とはいえ、大手企業が運営しているわけではないし、利用は自己責任で、というのが原則となるので注意してほしい。

また、最近注目されているのが、ビットコインによるデビットカードだ。銀行の預金口座とリンクし、クレジットカードのように利用すると口座から自動的に引き落とされるのがデビットカードだが、そのビットコイン版が世界では登場している。

タイプは複数あるが、ビットコインをデビットカードにチャージし、その時点のレートで価値が固定されるタイプが主流となっているようだ。

Visaなどの国際ブランドを冠したビットコイン・デビットカードが登場しているため、このカードがあればビットコインの利用シーンは一気に拡大することになる。とはいえ、ビットコイン本来のメリットである手数料の安さという利点が薄れてしまうデメリットもあり、ヘビーユーザー向けかもしれない。

 

>>第10回:ビットコインを取引するのは誰か

著者について 高城泰:投資ライター。個人投資家への取材をライフワークとし、FX(外国為替証拠金取引)や株式投資などの分野で書籍の構成などを数多く行なう。近年では投資先のひとつとしてビットコインに着目。ビットコイントレーダーへの取材を進めている。著書にビットコインなど暗号通貨について解説した『ヤバイお金』(扶桑社)がある。

※この記事は2016年1月に公開されたものです。